ヴァイオリンを弾くとき、いつも弓が震えたり跳ねたりするのが悩みでした。

わたしはヴァイオリンを3年くらい弾いてます。基礎はクラシック・ヴァイオリンの先生に習って2年くらい弾いてました。

英才教育ではなく、20歳をすぎてから趣味としてやってます。ついでにピアノやエレキギターの演奏歴もあります。

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1年ほど前に長年のブランクを経て、ジャズ・ヴァイオリンとアイリッシュ・フィドルをはじめました。『ドラゴンクエスト』などのゲーム音楽も耳コピ(楽譜を使わず耳で聴いて音を拾うこと)で弾いてます。

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「脱力」と「弓の持ち方」以外にも原因がある

ネットで調べると「弓の震えや跳ねの原因は体の力みや強張りだ」と書かれてることが多いです。

脱力の方法や弓の持ち方を変える、といったアドバイスが書いてあります。でも、アドバイス通りにやっても一向に直らない。

「ボーイングってこんなにむずかしいんか!」「わたしにはヴァイオリンの才能がないんや!」と悩んでました。ヴァイオリン歴の長い人が教える「小手先のテクニック」は、歴の浅いわたしには「理解すること自体」がむずかしい。

「理屈はわかるけど具体的にどうすりゃええの?」って感じ。教えられた方法の通りやってみても、正しくできてるのかどうかも確認できない。

「答え合わせ」ができないのが独学の厳しいところです。

意識して脱力した。弓の持ち方も変えてみた。それでも震えや跳ねが直らない。なんでやねん!

そんな人に向けて「めっちゃ簡単な解決方法」があるので紹介します。

1、「弓の毛の張りすぎ」が原因で震える&跳ねる

弓の毛を貼りすぎると弦との反発が強くなります。単純な物理現象です。高い位置からボールを落とすと高く跳ねる、みたいなもんです。

試しに、弓の毛を思いっきりゆるめてみてください。毛の貼り具合を変えただけで震えと跳ねがなくなったなら、ただ単に物理的な原因で震えたり跳ねたりしてただけ。

脱力できてないとか弓の持ち方がおかしいとか、そんなテクニカルな原因じゃありません。

参考として、わたしの弓の張り具合をビフォー&アフター写真でどうぞ。

弓の毛を張りすぎてるビフォー状態。

弓の毛をゆるめてみたアフター状態。

ちなみにアイリッシュ・フィドルの先生は、弓のスティック(棹)に毛がくっつくほどゆるめてました。ゆるゆるです。

弓の毛の張り具合で音が変化します。「自分の好みの音は何か?」も考えつつ、弓の毛の張り具合をいろいろ試した方がいいですね。

2、「弓の毛の全面を当ててる」のが原因で震える&跳ねる

ある日、アイリッシュ・フィドルの先生とわたしの使ってる弓についての話になりました。

わたしは「コーダ・ボウ」というカーボン製の弓を使ってます。大半のヴァイオリンの弓は木で作られてます。最近は原料になる木材の不足からか、人工的に作られた材質の弓の販売が強化されるようになってます(楽器屋の店員さん談)。

エコロジー的な意味もあるんでしょうか。

わたしの持ってるカーボン製の弓は、先生の使ってる木製の弓よりどうやら弓の毛の幅が広い。実際に比べてみたら、何ミリかの違いがありました。

「弓の毛の幅」が「弓の震えや跳ね」とどう関係してるのか、が大事なんです。

ヴァイオリンは弦を弓でこすって音を出す楽器。摩擦抵抗を利用して音が出てるわけです。

わたしはずっと弦に対して垂直に「弓の毛の全面」をベタッと当てて弾いてました。「弓の毛のすべての面が弦と摩擦抵抗を起こしている」状態です。

弦に触れる弓の毛の量が多いと摩擦抵抗が大きくなります。当然、物理的に弓と弦が反発する力が強くなる。ってことは、跳ねや震えが起きやすくなるわけです。

解決策としては、弓をちょっと傾けて弦に当てること。弓の毛の三分の一くらいの面積だけを使って弾くんです。

当てる部分は弓の奥側です。弦に当たる部分の弓の毛がこちらに見えるように手首を傾けます。極端にいえば、手の平がが見える感じですね。

弓の毛を使う分量で弾きやすくなった、と言う人は、これまた物理的なことが原因で弓が震えたり跳ねてただけです。

クラシックの音楽をやってる人は、ここら辺のことを最初に習ってるんじゃないでしょうか。

でも、独学でヴァイオリンを始めた人は「弓の毛の面積をどれくらい使えば良いか」という知識がないので、見事につまづいてしまいます。

わたしもヴァイオリンを習いはじめた当初、弦に対して弓を斜めに当てるように教わりました。でも、長いブランクがあったせいできれいサッパリすっかり忘れ、弓の毛の全面をベタ付けして弾いてたんです(笑)。

「震える&跳ねる」ときは徹底的に体の使い方を見直す

2つのポイントを変えても「震えや跳ね」が直らない場合、やっぱり「脱力できてないこと」が原因です。体のどこかが強張ったり、姿勢が変だったりしてます。

徹底的に体の使い方をチェックしましょう。詳しくは別記事をどうぞ。

関連記事:脱力、大事!うまく楽器を弾けないのは体のどこかに余計な力が入っているからだ

では、ごきげんよう!



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