独学でのヴァイオリン練習、行きづまってませんか?

わたしは独学でヴァイオリンを弾いてた時期がありますが、かなり悪戦苦闘しました。

基礎はヴァイオリンの先生に習おう

ヴァイオリン習得は、できるだけ講師について基礎を学んだほうが良いです。

先生に習えば自分の良いとこ悪いとこがはっきりわかります。自分では気づかないことがすぐにわかります。第三者の視点は大事です。

でも、「どうしても独学でやってみたい!」というチャレンジ精神旺盛なかたのために、わたしの経験から得た役に立ちそうな練習方法を記録してます。

わたしはヴァイオリン講師ではないので、役に立つかどうかは自分で判断してください。基礎はクラシック・ヴァイオリンの先生から教わってます。

わたしがヴァイオリンを弾きはじめたのは20歳以降です。音学大学でヴァイオリン講師をしている先生に習いました。

ヴァイオリンの構えかた、弓の持ちかたや動かしかた、指の置きかたなど、基本の部分をきっちり教えてもらいました。

10人の講師から楽器を教わってきたわたしが良い先生と悪い先生をぶった斬る!

参考動画・楽器店・教則本について

おすすめの動画

Youtubeで参考になる動画もたくさんあります。

わたしはTheMioQさんのチャンネルを見てます。

独学でのヴァイオリン習得に関する動画をいくつか公開されてます。優しそうな口調なので安心して観れるのが良い!

おすすめの楽器店

弦の変えかたや弓の毛替えなど楽器に関する疑問は楽器店で教えてくれます。なるべくヴァイオリン専門店で聞きましょう。

わたしは関西に住んでるので「クロサワバイオリン大阪梅田店」を利用してます。店長さんのサービス力がめっちゃ高いのでオススメ!

弦を買うたびに弓の張替えもしてもらってます。ありがたい〜。

ヴァイオリンがまったく弾けない初心者でも「1万円くらいの激安セット」を買って妥協するのはやめよう

おすすめの教則本

基礎は先生に習ったので、教則本を読んでヴァイオリンを練習したことはありません。代わりにエチュードの本を紹介します。

当時の練習は、「SCHRADIECK(シュラディーク: バイオリン・テクニック 第1巻/カール・フィッシャー社)」という教本で基礎練習をしながら、わたしの弾きたい曲を弾いていく、というスタイルでした。

シュラディークとは、バイオリニストが使うエチュード練習用の楽譜です。スケール(音階)ごとにいろいろなフレーズ(旋律)が載ってます。

同じフレーズのくりかえし練習は抜群の効果があります。

毎日くりかえすことなので、無意識レベルで正確な音を覚えられます。正確な指の位置も無意識レベルで体になじませられるんです。

反復練習、大事!楽器をうまく弾きたいなら脳を刺激してニューロンとシナプスを強化しよう

参考として当時弾いていた曲の紹介

  • バッハの「G線上のアリア」
  • バッハの「アヴェ・マリア」
  • モーツアルトの「カルテット」
  • モーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
  • モーツアルトの「アダージョ」
  • フォスターの「夢路より」
  • ヘンデルの「ソナタ(二重奏)」
  • ヘンデルの「ラルゴ」
  • ボッケリーニの「メヌエット」
  • サン・サーンスの「白鳥」
  • チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」
  • コレッリの「ラ・フォリア」
  • ほか記憶にない曲いろいろ

昔の楽譜をひっぱりだして確認しました。われながら結構な曲数を弾いてたんだなと。ヴァイオリン歴、もしかしたら2年以上あるかもしれません。

毎週または月2回のレッスンをしていたと思います(記憶があいまい)。当時はギターでバンド活動もしていたので、ヴァイオリン練習はあまり熱心にしてません。

現在はクラシックを弾いてません。ジャズ・ヴァイオリンとアイリッシュ・フィドルを先生について習ってます。

ヴァイオリンで3つ以上の音楽ジャンルを弾いているわたしの練習方法

肩当てはつかわない

内なるヴァイオリン』という本を読んでから肩当てを一切使ってません。ヴァイオリンを習って半年くらいの頃ですね。

肩当をやめた理由は、ヴァイオリンからでる音をダイレクトで自分の体に響かせるためです。音が骨まで届くので正確な音程がつかみやすくなります。

騙されたとおもって一度、肩当てなしで音をだしてみてください。

肩当てに慣れてしまった人は、最初ヴァイオリンを支えづらいかもしれませんね。でも慣れてきます。首が曲がったり姿勢が崩れないよう気をつけて!

基礎練習のポイントは5つ

  1. 鏡を見てボーイングを確認する
  2. 全音符で弓を返しながら開放弦だけを弾く
  3. ピッツィカートで左手の指の位置を覚える
  4. 全音符で弓を返しながらスケール(音階)を弾く
  5. シュラディークでエチュードの練習をする

それぞれの練習を具体的に書いていきます。

効果的な基礎練習の方法

1、鏡を見てボーイングを確認する

開放弦だけを弾いて、4つの弦すべてで弓の動きを確認します。弓の角度はもちろん、肩の位置、肘の位置、そもそもの姿勢、首がまっすぐになっているかどうか、など。

ヴァイオリンが難しいと言われるのは、弓をつかって弾くからです。しかも、指をおく場所にはギターのように目印がなくフレットレスなので、さらに難易度があがるんですね。

逆に言えば、弓の動きを完全にコントロールできれば、ヴァイオリンはさほど難しい楽器ではなくなります。ボーイングのコントロールは、時間をかけてもいいからしっかり習得しましょう。

2、全音符で弓を返しながら開放弦だけを弾く

これもボーイングの練習です。体の力を抜いてボーイングだけをする練習をはじめてたところ、かなり効果があったので追記します。

脱力、大事!うまく楽器を弾けないのは体のどこかに余計な力が入っているからだ

きれいな音がだせるようになったら、メトロノームに合わせて弓を動かす速さをコントロールしましょう。

ざっくりと3段階のくらいの速度で練習するのがベスト。たとえば、テンポ70でG・D・A・E弦を全弓で弾く。次にテンポ100、最後はテンポ130で弾いていく感じ。

テンポが変わると、必然的に弓を上下する速度も変わります。ゆったりとした曲を弾いてるのに、早い動きで弓を上下してたら長い音符が弾けませんよね。弓が足らなくなってしまうので。

この練習の良いところは、曲のテンポによって「どれくらいの速さで弓を上下すればいいのか」が体の感覚としてわかってくること。

「弓をどれくらいの速さで動かしたら良いのか」というのも「慣れ」なんです。上に書いたように、最低でも3種類くらいのテンポで練習してみましょう。

3、ピッツィカートで左手の指の位置を覚える

左手の指を押さえる位置を覚えていきます。弓は一切使わずにピッツィカートで音をだしましょう。

指の位置を覚えることだけに集中するのがコツです。

詳しい記事:ヴァイオリン初心者はボーイングと運指の練習を分けたら上達がはやくなる

4、全音符で弓を返しながらスケール(音階)を弾く

弓を端から端まで使う練習と、正確なピッチで音をだす練習です。

最初は音をだすことにしか集中できないかもしれません。慣れたらメトロノームに合わせて弾きます。

各スケールの正確な指の位置と感覚を覚えていきましょう。

指の位置を覚えるためのヴァイオリンの指板用シールがあるので、使ってみるのもアリ。

わたしは「わざと自分を追い込んで練習するタイプ」なので、シールを使ったことはありません。使ったほうが体や指の感覚として覚えやすいでしょう。

基本的にはGメジャーでスケール練習をしてます。弾きたい曲ごとに使われているスケールも弾きます。音と指の位置を確認ができるのでオススメ。

5、シュラディークでエチュードの練習をする

8つくらいのエチュードを練習してます。指になじんで飽きてしまったフレーズがあれば、新しいフレーズと入れ替えて、適当にローテーションしてます。

初心者はかんたんな指運びのフレーズからはじめることですね。スローテンポからはじめて正確な音で弾きましょう。

ここでもメトロノームに合わせた練習が必要。つっかえることなくフレーズを弾けるようになったら、メトロノームに合わせて弾く練習に変えます。

楽譜ではスラーで2小節づつ弾いていくよう書いてありますが、わたしはスラーに慣れてないので1音づつ弓を返してます。

なにより正確な音程と自然なボーイングが大切

ヴァイオリン練習で大事なのは「正確な音程をだすこと」と「リラックスした状態でのボーイング」です。

音楽なので、正しい音程がでないと話になりません。わたしはチューナーとにらめっこしながら音程をとってます。

エチュード練習では、運指に慣れてきたら別の弦でもそっくりそのまま同じ動きをやってみるのが効果的です。G弦とD弦をつかったエチュードをひとつマスターしたら、D弦とA弦、A弦とE弦でまったく同じ動きをしてみるのです。

これを楽譜に書いてしまうとむずかしく感じるのですが、結局は同じ手の動きを違う弦でやってるだけ。音が変わるだけで手の動きはまったく一緒です。

チューナー、メトロノーム、鏡(姿が映るものならなんでも良い)という3種の神器を使いこなそう!

基礎練習をつづけるための心構え

「基礎練習は退屈で性に合わない」って人がいるかもしれません。でも、上達するために基礎練習をやっていて損になることはありません!

たとえほかの人より歩みが遅くても、基礎をしっかりやっていた人が最終的にはどんどんレベルの高いところにいけます。

地味な作業ですが、「絶対に上手くなりたい」とか「弾きたい曲がとんでもなく難しい」と思う人は、しっかり基礎をかためましょう。

基礎練習をするときの心構えのコツは、「早く上手くなろうと焦らない・他人と比べない・自分の下手さに落ち込まない」です(笑)。

焦らない、比べない、落ち込まない!

肯定的な言葉を使うと「自分のペースで、自分のやりたいように、気軽に楽しくやること」が大切。

地味で孤独な基礎練習をつづけるコツは、モチベーションや感情を切り捨てること

では、ごきげんよう!



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